メディアの世界は大転換期を迎えています。
世界中のニュースがインターネットを通じ即座にアクセスできるなど、情報空間はデジタル化により大きく変化しています。誰もがツイッターやインスタグラムなどのSNSを通じて世界中に情報発信ができる時代です。
しかし、ネット上では真偽不明の情報やフェイクニュースが飛び交っています。新型コロナウイルスの感染拡大やロシアによるウクライナ侵攻でも、こうした怪しい情報が散見されました。
だからこそ、長年培ってきた情報の「信頼性」を強みとする新聞社の存在意義はますます大きく、重要になっています。
産経新聞社は報道・言論を担う責務としての「原点」を大切にしなければならないと考えています。
- 真実を見極め、読者に本当に必要とされる報道をすること
- 豊かな国、住みよい社会の実現のため、信ずるに足る主張をすること
産経新聞は何事にもおもねらず、批判を恐れず、時には世の趨勢に反しても独自の立場から正しいと信じる論陣を張ってきました。
一時は非難されても、やがて賛同の声が寄せられるようになったことが往々にしてありました。
それが、私たちが誇りにしている信頼の歴史です。
そして、ぶれない論調だけではなく、産経新聞には常に世間の常識を打ち破る「挑戦」を続けてきた歴史もあります。
古くは、スポーツ紙・夕刊紙の創刊、紙面のカラー化、今は生活面という呼び方をしている婦人面の創設‥。
社員の挑戦を歓迎し、社をあげて応援するーそれも、私たちが誇りにしている、いわば産経DNAです。
守るべきことは徹底的に守り、それ以外は柔軟であれ。
産経新聞は、令和5(2023)年に創刊90周年を迎えます。
リスクにひるまず、新しいことに挑戦する「勇気」を持って、歩みを続けます。