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紙の新聞だからこそ、魅力伝えたい
企画編成部・濱塚理子(はまつか・りこ)新聞の良さは「思いもよらない出来事との出会い」だと思っている。一枚の紙面には、自分が読みたいニュース以外の出来事も一緒に掲載されている。だからこそ、見出しを付けたりレイアウトをする際、細かいところも妥協できず、時には取材記者と意見がぶつかることもある。
大学卒業後、マスコミ業界に興味を持ち、産経編集センターへ。県版、特集で整理記者としての基礎を学び、幅広いニュースを担当。細かく決められたルールと限られた時間の中で、いかに「読まれる紙面」にするか、そこを探っていくのがとても楽しい。
「何だろう?」と思った見出しが目にとまれば、「おもしろそうな話題だな」と思ってもらえるレイアウトにできれば…その先にいる読者に少しでも「新聞」に興味を持ってもらえるよう、日々工夫を凝らしている。 -
「ひと工夫」で、見て楽しい紙面に
企画編成部(大阪)・荒井 薫(あらい・かおる)新聞の紙面作りは、「締め切り」との闘いだ。タイトな工程の中で、いかに上質な紙面を作るか、それが編成部員の腕の見せ所である。そんなプレッシャーのかかる仕事を「やりがいのある挑戦」と感じる。整理部のスタッフから、編集センター初の社員になった。これまで身に着けてきたキャリアと新鮮さが同居する。信条は「見て楽しい紙面を作る」。難しい内容をいかに分かりやすく、柔らかく伝えるか。ありきたりの見出しやレイアウトは嫌だ。記事が表示されたディスプレーをにらみながら、自分らしい「ひと工夫」を凝らす。
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グラフ、イラスト制作はおまかせ
企画編成部・加藤満里子(かとう・まりこ)クライアントの要望に応えることを一番に、取り組む。小さな体にメガネがトレードマーク。まじめで几帳面、落ち着いた仕事ぶりは社内でも定評がある。大学卒業後、他業界に就職するが、デザインの仕事の夢を捨てきれず、イラストレーターとフォトショップの資格を取って産経編集センターに。主にグラフとイラスト制作の業務を任されている。最近は季刊誌の紙面もこなすようになり、仕事が楽しくなってきた。デザインの勉強(仕事)に終わりはなく、今に満足せず、もっともっと技術を高めたい、と思っている。
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ミスのもとを絶つ「攻める校閲」
大阪校閲部・永井義憲(ながい・よしのり)「犯罪のもとをたつは断つか絶つか」「『雨模様』は降りそうなときの表現。写真を見ると…降っているみたい」
新聞の降版時間間際、緊張感に満ちた編集局で、記事や見出しの一字一句を、誤りがないか、不適切な表現がないかチェックする。いつも時間との闘いだが「あせらず冷静に、できる限り丁寧に。最後は〝あきらめの悪さ〟がものをいいます」。
間違いを書き手に指摘したところで終わりではない。間違いの根本的な原因を見極め、発信する「攻める校閲」を心掛ける。「どんな球が飛んできても受け止められる言葉のゴールキーパーでありたい」と日々、目を光らせている。