バウハウスと聞いて、多くの人が思い浮かべるのが、世界遺産にも登録されたデッサウ校舎です。本展はそのデッサウ校舎で活動をしているバウハウス・デッサウ財団のコレクション中心に紹介。デッサウのコレクションが200点もの規模で紹介されるのは日本で初めてです。2009年にはバウハウス生誕90周年を記念した展覧会が、ベルリンとMOMAで開催予定で、バウハウス再評価の機運が高まる中で、本展は必見です。
【はじめに】
バウハウスは第一次大戦後の1919年、ドイツ中部ザクセンの2つの美術学校が統合され、ヴァイマールに誕生した造形芸術学校です。25年にはデッサウに移転し、33年にはナチスの台頭とともにベルリンで閉校に追い込まれました。創設者のドイツ人建築家ヴァルター・グロピウスは、「芸術と技術の統一」を目指し、現代的な生活を営むために、生活必需品から芸術、最終的には建築まですべてを統一しよう、という壮大な目標を掲げました。14年間という短い活動期間にも関わらず、その名が広く知れ渡っているのは、約75年を経た今日でもその理念が現代のプロダクト・デザインや、建築、美術教育などの領域にわたって継承され、愛され続けているからです。
本展はバウハウス誕生の歴史から、カンディンスキーやクレーなどマイスターによる教育活動、デッサウでの工房によるプロダクト、舞台工房の活動、最終目標であった建築まで幅広いジャンルの作品を一堂に展観。バウハウスの理念がもっとも実現に近づいたデッサウ期に焦点を当てて、200点余りの作品を紹介します。その大半は現在、世界遺産であるバウハウス校舎で活動を行うバウハウス・デッサウ財団所蔵作品で、日本初公開です。また、復刻されたバウハウス製品やグロピウスの校長室の再現などを実際に「体験」して、モダンデザイン上でのバウハウスの意義とその真価を改めて問い直します。
【バウハウス校舎】
バウハウス・デッサウ校舎は、1945年の空襲で著しく損傷を受けましたが、2度の修復を経て完全に復活しました。20世紀のデザイン・建築に革命を起こした「バウハウス」の拠点として評価され、1996年に「ヴァイマールとデッサウのバウハウスとその関連遺産群」としてユネスコ世界遺産に登録されました。校舎は建築単体としてもモダニズム建築を代表する一つとして評価され、記念碑的な作品とされています。
【バウハウスって何ですか?】
バウ=ドイツ語で「建築」という意味。グロピウスが「あらゆる造形活動の最終目標は建築である」とし、急須から建築まで、すべてを統一することを目標に設立しました。
今、私たちが当たり前に暮らしているコンクリートやガラスによる日常の生活空間はバウハウス誕生以前には考えられないものでした。それまでは小さな窓しかない、石やレンガで造られた大きな壁に囲まれた家ばかりだったのですから。わたしたちの暮らしの歴史を変えたバウハウスって一体何だったのでしょうか?単なる学校にすぎないバウハウスが閉校から約75年を経た今でも影響力を持っているのはなぜでしょうか?
理由1:世界のビッグネームが先生だった!
コンクリートとガラスに囲まれた大規模建築で有名な初代校長、グロピウス、3代目校長で建築界の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエ、抽象絵画の祖、ヴァシリー・カンディンスキー、色彩の詩人、パウル・クレー、スチール椅子で有名なマルセル・ブロイヤーなど芸術、デザイン、建築の多様なジャンルで活躍した超一流のアーティストたちが教鞭をふるっていました。
理由2:今でも私たちが使っているものにバウハウスのデザインがあふれている!
芸術と技術の統一を目指し、ヴァイマール期は自由でユートピア的な雰囲気の中で教育活動を進めていたバウハウスでしたが、1923年のバウハウス展以降には、合理化、工業化の方向へ転進し、機能的な製品を多産しました。特にデッサウ期にはワシリーチェア、卓上ランプ、などを生み出し、その機能美にあふれる製品は今でも愛され続けています。
理由3:世界中の美術教育に与えた影響力!
バウハウスの活動は14年間という短い期間でしたが、世界中から留学生が集まりました。ベルリンでナチスによって閉校に追い込まれた後にマイスターたちはアメリカなどに亡命をし、グロピウスはハーヴァード大学へ、モホリ=ナジはシカゴに設立されたニューバウハウスの校長になるなど活躍し、バウハウスの理念を広めました。

| 開催要項 | |
| 会 期 |
2008年4月26日(土)〜7月21日(祝・月) 月曜休館 (但し、5月5日(月)、7月21日(月)は開館。5月7日(水)は休館。) 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで) |
| 会 場 | 東京藝術大学大学美術館(東京・上野公園) |
| チケット |
一般1,400円(1,200円)、高校・大学生800円(700円) ※()内は前売/20名以上の団体料金。 ※中学生以下無料。 ※障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料。 【オンラインチケットはこちら!!】 チケットぴあ(http://t.pia.jp/event/event.html)、イープラス(http://eplus.jp) ローソンチケット(http://l-tike.com/genre/event.html) 他主要プレイガイドにて発売 |
| 主 催 | 東京藝術大学、産経新聞社 |
| 共 催 | バウハウス・デッサウ財団 |
| 後 援 |
ドイツ連邦共和国大使館、日本パウル・クレー協会、サンケイスポーツ、夕刊フジ、 フジサンケイ ビジネスアイ、iza!、SANKEI EXPRESS |
| 協 賛 | ![]() |
| 協 力 | ![]() |
| お問い合わせ | ハローダイヤル 03-5777-8600 |
| 巡回先 |
■2008年7月29日(火)〜9月7日(日) 浜松市美術館 ■2008年9月13日(土)〜10月19日(日) 新潟市新津美術館 ■2009年1月25日(日)〜3月29日(日) 宇都宮美術館 |